May Day,May Day,支え合わなきゃダ・メーデー

民主党への政権交代で何がいったい歴史的なのか?子ども手当か米軍基地問題か、それとも憲法改正だったりするのか(@_@;)
もちろんそれらは大事なこと(あ、でも憲法は慎重にね)ですが、それらはむしろ結果として浮かび上がったこと。
本当に歴史的なのは、日本で初めて労働組合を支持基盤とする政党が政権の座に付いた…ということ。それは今までにありません。
順番に考えてみましょうか。戦前は政友会と民政党という二大政党が存在し政権交代を繰り返していましたが、両党はいずれも財閥を支持母体とする保守政党です。
戦後すぐには社会党を政権与党に片山哲内閣が組織されました。しかし社会党は第一党ではあったものの過半数には程遠く、しかもGHQ占領下での組閣。
直近の政権交代は細川護煕内閣ですが、日本新党は細川首相の私党という性格が強く、当時の社会党も存在感がありませんでした(_ _)
村山富市内閣は実質的に自民党が経営した内閣というべきでしょう。もっとも当時の自民党は今とは比較にならないほどリベラルな政党でしたが(^_^;)
と、いうわけで、今回の政権交代が日本政治史上、画期的であったことが分かるでしょう。保守二党制であるアメリカさえ民主党が労組の支援を受けています。
財界からの支援でのみ与党が存在し得るという従来の日本型政党政治が、いかにいびつなものであったかが分かります。
基本的に日本の近代政治は「欧米に追い付け追い越せ」。発展がすべてのマイナスを覆い隠すというものでしたから、ことさら労組のアイデアを入れる必要もありませんでした。
今回の政権交代で、やっと日本は普通の政党政治を受け入れる国になったということです。それを忘れてはいけません(^^)
以下はメーデーの話題です。時事通信の記事から(^^)
(引用はじめ)
雇用訴え、「希望持てる社会を」=9年ぶり首相出席-連合系メーデー
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100429-00000059-jij-soci
連合主催の第81回メーデーが29日、全国29都府県で開かれた。東京・代々木公園で開催された中央大会には、主催者発表で約3万3000人が参加し、安定した生活の確保を要求。式典には鳩山由紀夫首相も政府代表として出席した。
首相の出席は、2001年の小泉純一郎氏以来9年ぶり。首相は「働いている人が報われる社会にするための政権交代だ。国が変わっていく姿を感じ取ってもらえると確信している」と訴えた。
連合の古賀伸明会長は「不安を払しょくしなければ、活力ある日本社会を取り戻すことはできない」とあいさつ。現政権に雇用の創出などを求めた上で、「変革がようやく始まった。この流れを決して止めてはならない」とエールを送った。
式典では、「誰もが希望と安心が持てる社会」などを求める宣言を採択した。
(引用ここまで)
9年ぶりとは長いですね。欠席は小泉首相からだそうで。それまでの首相を見れば小泉首相以上の労組嫌いもいましたが、メーデーには出席していました。
評価はしないが敵視もしないという感じでしょうか。それを小泉首相がぶっ壊したわけです。こういうところに小泉首相の市場原理主義者っぷりが現れています(-_-メ)
式典での「変革がようやく始まった。この流れを決して止めてはならない」という古賀会長のあいさつは正しい認識でしょう。
選ばれたエリートだけが参画する財界と違い、組合は誰でも入れる(作れる)もの。
労働組合が財界と同格のパートナーとなって互いにチェックし合う。そのことで政治が正しい方向に導かれていくというわけです(*^^)v
この流れを止めてはなりません。日本の労組は政治経験が少なくヨチヨチ歩きですが、一人前になるまで育て続けること。これもまた労働者の使命でしょう。
と…、いっても…、労働組合幹部のエリート主義化もひどいからなぁ…。まずはそういう面から改めてもらいましょうか…(_ _)
メーデーも 一人ひとりに 遠くなり
May Dayなのに4月に式典っておかしくありません(?_?)
お粗末さまでした(^o^)
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