ピーターラビットはプルトニウムに殺される

やれやれ人類は何で「核」が絡んだ途端に、こんなにも残酷でかつ向う見ずな性格になるのでしょうか。
核に関しては日本人だけが無知で、諸外国は分別があるように思いがちですが、実際にやっていることはどこの国でも似たり寄ったり。
スリーマイル・チェルノブイリ・福島に続く事故が、どこの国で起こってもおかしくはないし、かつこのままなら必ずあるものと思わなければならないようです(;一_一)
(引用はじめ)
<プルトニウム>英国が地下に廃棄へ 再処理から転換(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111202-00000043-mai-int
【ロンドン会川晴之】世界最大の余剰プルトニウムを持つ英国が、保有プルトニウムの一部を2025年に着工を目指す核廃棄物の地下最終処分場に世界で初めて「核のゴミ」として捨てる計画を進めていることがわかった。プルトニウムは核兵器の原料になるため、テロ対策上の懸念の高まりと、年2000億円以上もの管理費が財政を圧迫していることが主な背景。使用済み核燃料の再処理施設も21年までに段階的に閉鎖し、「脱プルトニウム路線」にかじを切る。英政府は新戦略の決定に際し、関連資料を国民に提示、広く意見を募るなどの情報公開を図った。
プルトニウムの利用をめぐっては、日本でも高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を含めた抜本的な見直しが進んでいる。1956年に西側諸国では初の商業用原子炉の運転を始めた英国が、最重要戦略物資の扱いを国民に問う形で決めたことは、日本などプルトニウムを保有する各国の政策の決定過程に大きな影響を与えそうだ。
英エネルギー・気候変動省、英政府の外郭団体・原子力廃止措置機関(NDA)などへの取材によると、余剰プルトニウムの多くは、ウランと混ぜたMOX燃料として再利用する予定だが、一部は廃棄処分にする。プルトニウムを安全に捨てる技術はまだ開発されていないが、セメントなどで固めて地下数百メートルに埋める方法が検討されている。
英政府は中部カンブリア州に最終処分場を造る方向で、地元との調整を開始。まとまれば、2040年からプルトニウムを地下処分する計画だ。
(引用ここまで)
技術は開発されていないけど、計画は進めるってスゴイな。
猛毒のプルトニウムを福島原発でも問題になったMOX燃料にして再利用というのも沙汰の限りですが、更に一部を地下の廃棄物処分場に捨てる…。
核廃棄の技術が開発されていない現在で、もし処分場で事故が起こったら地球が破滅するくらいの大惨事となると言われています(@_@;)
でも、あれぇ!?イギリス中部カンブリア州って、なんか聞いたことがある地名だぞ。もしかして有名なあの物語の土地じゃないか??(@_@;)
(引用はじめ)
イギリス 湖水地方 観光
http://www.travelplatz.com/london/lake-district.html
イングランド北西部のカンブリア州にはカンブリア山地があり、同山脈の最高峰スコーフェル山(Scafell Pike:標高978m)は、イングランドの最高峰でもある。カンブリア山地のほとんどを占めるのは湖水地方で、イングランドを代表する景勝地として名高い場所である。地形は、氷河に削り取られて出来上がったと言われ(造山運動などによる褶曲ではなく)、谷あいがU字形をしており、湖のほとんどは川に添って細長い形をしていることは地図の地形図からも見て取れる。
山地の規模の雄大さと、景色の美しさでは大陸側のアルプスに見劣ってしまうが、自然と手入れの行き届いた石造りの家が集まる小さな村々と、丘や草原を縫って走る石積みの塀などと組み合わせが、ヨーロッパ大陸側では見ることのできないイングランド特有の景観を生み出している。
湖水地方の豊かな自然は、ここで人生のほとんどの時間を過ごしたワーズワースなど、数々の有名作家の創造力の源となった。ピーターラビットとその仲間たちの作者として知られるビアトリクス・ポターも湖水地方の住人となった。
(引用ここまで)
そうそう、やっぱりピーターラビットで有名なカンブリア州だ(^^♪
でも、なんで風光明媚なイギリス屈指の観光地であるカンブリア州に核廃棄場を建設するの?
いや、風光明媚じゃなくっても建設したらダメですけど、でもモッタイナイ。調べてみたらこんな事情があったのでした…。
(引用はじめ)
ウィンズケール原子炉火災(マップにおぼれて)
http://map.sblo.jp/article/44251810.html
イングランド北西端カンブリア州にあった核兵器用プルトニウム生産工場ウィンズケールでの原子炉火災。1957年、世界初の原子炉重大事故。
黒鉛炉2基の炉心が16時間燃え続け大量の放射能を環境中に放出。周辺住民数十人が白血病で死亡。現在でも白血病発生率は全国平均の3倍。
1981年ウインズケールはセラフィールドと改名。
セラフィールド(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
セラフィールド (Sellafield) は、原子力廃止措置機関 (NDA) のもと、イギリスのセラフィールド社が管理する原子力施設。
イギリス北西部の一角に位置してアイリッシュ海に臨む核燃料再処理工場群からなるこの施設は、その操業開始からというもの、北欧にまで至る広域的な海洋汚染や、幾度もの事故を背景とした周辺住民らへの深刻な健康被害などから論争を引き起こしてきた。
20世紀後半頃からは受け入れ使用済み核燃料の全収容量の4分の1近くが日本からのものに想定されていたほど日本との関わりが深く、2010年からは中部電力との独占契約状態にあった。 その中部電力の管理下にある浜岡原発の2011年における全面停止に伴い存続の危機が指摘されている。
(引用ここまで)
やれやれ、けっきょく日本に話が戻るのか。でも、地方に核施設をムリヤリ押し付ける構図は、福島もカンブリアも良く似ていますな(^_^;)
カンブリアにあり文化(カンブリアニアリブンカ)
ナショナルトラスト何しているの?
お粗末さまでした(^o^)
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