アナタの菩提寺も脱原発
http://www.youtube.com/watch?v=ly_i8f-j0xU&feature=related
動画です。今さらですけど制服向上委員会の「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」PVが出来ていたんですね(^^♪
日本の伝統系仏教教団と一部新宗教系仏教教団で形成する「財団法人 全日本仏教会」が脱原発依存を目指す宣言文を12月1日に発表しました。
これで日本仏教は脱原発を正統な考えとすることを正式に決定したことになります(^_^)
もちろん内部に異論はあるのでしょうが、ひとまず仏教教団がまとまって意思表示をできたことに意義があります。
原発は仏の教えに反するのだということ。単純ではありますが、これほどインパクトのある説得材料もなかなかないものです。
もしアナタがどこかで「脱原発ってサヨクだろ」って言われたら「いや、仏教界も脱原発なんだよ」と言ってあげましょう(^O^)/
(引用はじめ)
宣言文 原子力発電によらない生き方を求めて(財団法人 全日本仏教会)
http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_214.html
東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散により、多くの人々が住み慣れた故郷を追われ、避難生活を強いられています。避難されている人々はやり場のない怒りと見通しのつかない不安の中、苦悩の日々を過ごされています。また、乳幼児や児童をもつ多くのご家族が子どもたちへの放射線による健康被害を心配し、「いのち」に対する大きな不安の中、生活を送っています。
広範囲に拡散した放射性物質が、日本だけでなく地球規模で自然環境、生態系に影響を与え、人間だけでなく様々な「いのち」を脅かす可能性は否めません。
日本は原子爆弾による世界で唯一の被爆国であります。多くの人々の「いのち」が奪われ、また、一命をとりとめられた人々は現在もなお放射線による被曝で苦しんでいます。同じ過ちを人類が再び繰り返さないために、私たち日本人はその悲惨さ、苦しみをとおして「いのち」の尊さを世界の人々に伝え続けています。
全日本仏教会は仏教精神にもとづき、一人ひとりの「いのち」が尊重される社会を築くため、世界平和の実現に取り組んでまいりました。その一方で私たちはもっと快適に、もっと便利にと欲望を拡大してきました。その利便性の追求の陰には、原子力発電所立地の人々が事故による「いのち」の不安に脅かされながら日々生活を送り、さらには負の遺産となる処理不可能な放射性廃棄物を生み出し、未来に問題を残しているという現実があります。だからこそ、私たちはこのような原発事故による「いのち」と平和な生活が脅かされるような事態をまねいたことを深く反省しなければなりません。
私たち全日本仏教会は「いのち」を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。誰かの犠牲の上に成り立つ幸福を願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和することを願います。
そして、私たちはこの問題に一人ひとりが自分の問題として向き合い、自身の生活のあり方を見直す中で、過剰な物質的欲望から脱し、足ることを知り、自然の前で謙虚である生活の実現にむけて最善を尽くし、一人ひとりの「いのち」が守られる社会を築くことを宣言いたします。
2011(平成23)年12月1日
財団法人 全日本仏教会
(引用ここまで)
正確に言えば「脱原発」ではなくて「脱原発依存」。物足りなさは残ります(^_^;)
それでも原子力発電が「いのち」を脅かすものだという見解を発表したことは大きな前進。
「誰かの犠牲の上に成り立つ幸福を願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和することを願います」ということ。アヒンサー(不殺)の精神ですな(^_^)
まあ、いつもいつも「原発やめろ」とワーワー騒いでいる雪どけ水みたいな人間にとっては、有難いお坊さまの宣言文も正直言って微温的なものにしか感じない…。
全日本仏教会が「宣言文」だけに止まらない、実践で教えを具現化してくれることを望みます。
すでに脱原発な人にとっては、むしろ仏教会のこういう動きの方が有難いでしょう。6月21日の時点でこういう動きがあったことは記憶して良いことです。
(引用はじめ)
福島第一原子力発電所事故から子どもたちを守る要望書
http://www.jbf.ne.jp/pdf/fukushima.pdf
平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴い発生した大津波により、福島第一原子力発電所は甚大な被害を受けました。電源の消失により、同発電所一号炉から三号炉までの炉心が溶融、原子炉が破損し、炉心内部より放射性物質が漏洩しました。その結果、今もなお広範囲の地域において大気や水、そして土壌への放射能汚染が広がっております。
本災害に対して政府は、同原発半径二十キロメートル圏内を警戒区域、半径三十キロメートル以内を緊急時避難準備区域、そして放射線モニタリングにより、特に放射線値の高い地域を計画的避難区域として設定する等の対策をとっております。
しかし、当該地域以外においては放射能汚染対策が徹底されず、最低限必要と考えられる妊娠中の女性や子どもたちが被曝から逃れるための措置や、長期間の食物摂取による内部被曝に関する調査も全く行われておりません。
また、文部科学省により暫定的に引き下げられた学校においての屋外活動を制限する基準(年間二十ミリシーベルト)に関しても具体的な説明がほとんど行われず、情報開示も不徹底と言わざるをえません。
こうした現状を鑑みると、福島県内の教育施設は、全国の教育施設と比較して、少なくとも安全とは言えない環境の中にあります。県内の子どもたちが被曝から放置され続けている現状の中で、教育現場においては大変な混乱がもたらされております。
福島県内の多くの保育園・幼稚園・小中学校においては、不十分な情報と適切と判断しかねる国からの指示に基づき、子どもたちの安全を講じる策を決定することは非常に難しく、多くの子どもたちの屋外活動を制限せざるをえない状況にあります。実際、保護者の要望により独自に放射線値を測定した幼稚園のケースによりますと、園庭の中心で計測した場合と、建物構造上吹き溜まりとなる部分や側溝近辺で計測した場合の放射線数値があまりにかけ離れており、一元的に公開されている大気中の放射線数値だけでは、安全の判断が極めて困難であるとの報告を受けております。
そこで本会は、日本の未来にとって宝となる子どもたちを被曝から守り、安心で安全な環境の中で教育を受けることができるように、そして、古の昔より守られ続けた故郷福島県の豊かな自然を未来の子どもたちが受け継げるよう切に願い、以下の事項を要望いたします。
(引用ここまで)
これを枝野官房長官(当時)に直接手渡したのですな。おそらくは菅総理も目を通したことでしょう。
政治家に直接アクセスできるのが仏教会の大きな特典です。仏教会の威光を現実政治も軽々しく無視はできませんから(^_^;)
政治とは関係ない、いかにもお坊さんらしい活動ならこういう感じ。
↓↓↓
原発事故により福島県内の菩提寺と連絡がとれない皆様へ(財団法人 全日本仏教会)
http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_211.html
宣言現世(センゲンゲンセ)
「もんじゅ」なんてとんでもない話なんだな。(笑)
お粗末さまでした(^o^)
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テーマ : 環境・資源・エネルギー - ジャンル : 政治・経済
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