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陰謀大国アメリカ

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せっかく買った『週刊朝日』を老父が持って行ってしまいました。「オレが先に読む」とか言って、そのまま絶対返さないんだから…(^_^;)
それで今日は急きょ別の話題を書きます。

最近、日本とアメリカの間でさまざまな問題が浮かび上がっていますね。
いわく基地問題、いわく郵政民営化見直し、いわくトヨタのリコール、いわく…(^_^;)
こういう時おどろおどろしく語られるのが「ジャパンハンドラーズ」と呼ばれる人々。まあ「対日工作員」とか場合によっては「知日派」なんて表記されます。
ようするにCIAとかから密命を受けて、日本の世論がアメリカの国益に沿うように工作を行う人たちです。あるいは永田町で動き、あるいはマスコミに向けて発信する…(^o^)
いや、本当にそういう人がいるのかどうかは判然としません。まさか名刺を配って歩くわけもないし。真冬のミステリーのようなものです。
ですが、稀に疑獄事件などに絡んで、そういう人が顔を出すこともあるようです。最近の政局のニュースを見て、昔読んだ二冊の本を思い出しました。

一冊目は落合信彦著『二人の首領』集英社文庫刊。ただし現在は入手困難です。まあ落合信彦ですから情報の確度は低いです。現在からみれば、明らかな思い違いも散見されます。
ロッキード事件に絡んでニクソン追い落としを図るカーター側近ジェローム・コーエンが、笹川良一と組んで田中角栄追い落としを謀る…というノンフィクション。
この『二人の首領』は、日本側の工作員となった故笹川良一氏の描写が中心でアメリカの記述は少なめ。もっとも落合信彦氏は書き飛ばしのひどい作家としても知られます…(+_+)

もう一冊は、この人がこういうものを書いたのかと思うとイメージが変わります。立花隆著「白い黒幕 ハリー・カーン」妙なタイトルですが、まあ時代相もありますからね…。
『巨悪vs言論』所収。文芸春秋社から文庫本にもなりましたから入手は容易です。ロッキード事件と並ぶ大疑獄、ダグラス・グラマン事件のキーパーソンをめぐる論考です。
タイトルにあるハリー・カーンとは、アメリカのジャーナリストにしてCIAの協力者と言われていた人物。
戦後日本でかつて「逆コース」と呼ばれた保守化路線の敷設に尽力(?)したと言われています。
その活動範囲は広くて対日世論工作から始まり、アメリカ本国への政策具申、親米政治家への金配りとそのマネーロンダリングまで手掛けたとか…(@_@;)
まさにイメージ通りの「ジャパンハンドラーズ」ですが、立花氏は「わからないところだらけ」と最後はお茶を濁しています(^_^;)

日本の戦後史を紐解くと、冷戦に絡んでこういう工作戦・情報戦が水面下で厳しく行われていたわけです。
今も、もし、そういう「ジャパンハンドラーズ」がいるとしたら、冷戦期に用意され、テロ戦争のもとで息を吹き返した歴史の亡霊なのかもしれません。
この手の話題は深入りするとかえって良くないものですが、こういう「陰謀」も外交ではあり得るのだと頭に置けば日々のニュースの読みも深くなることでしょう(^_^;)

ところで朝青龍関が引退しましたね。やくみつるさんが「品格」を語るのを見て違和感大あり…(+_+)

改革が 必要なのは 角界だ

朝青龍はビジネスの世界で見返せば良し(^o^)
お粗末さまでした(^o^)
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テーマ : 情報の後ろにある真実 - ジャンル : 政治・経済

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