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三流政治家・田中秀征

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今日もリハビリ期間中。しかもアルコール充填完了なので好き勝手な内容を書きます。気に障った方がいたらゴメンちゃい(^^ゞ

5月8日付の『毎日新聞』に元経済企画庁長官・田中秀征氏と「みんなの党」幹事長・江田憲司氏の対談が、しかもかなり大きな扱いで載っていました。
紙面に載っていたのは一部のみで、対談詳細は毎日jpに週明けに掲載するのだとか。それだけ気合を入れた企画だということでしょう、まあ『毎日新聞』的には(^_^;)
この2人の組み合わせは季刊『SIGHT』でも実現され、その内容については、この『雪裏の梅花』でも以前に批判したことがあります。
記事のタイトルはたしか「みんなの党だけはカンベン」とか、そんな感じ。もう忘れました。その程度の存在です。少なくとも雪どけ水にとっては…(^_^)
そんな弱小季刊誌の後追いをするのですから『毎日新聞』も落ちぶれたものです。
と、同時に、間接的ですが、渋谷陽一(『SIGHT』編集人)がまぎれもなく統治者層の人間であることも確認できました。
結果的とはいえ大手メディアと一緒になって、政治家(両者とも橋本内閣との縁が深い)の発言を、しかも無批判に載せるのですから。
そんな人間が「リベラル」を名乗れる道理はないですね(^^♪

で、『毎日新聞』掲載の対談は下らない内容、ハッキリ言って退屈です。逆に言えば退屈でなければ載せられません。
物議を醸すような内容なら最初から載りません。官僚主義ですから、今の新聞社は(^_^)
それでも辛うじて(悪い意味で)目を引いたのは、普天間基地の「移設」について江田憲司氏が「パンドラの箱を開けてガラス細工をひっくり返してしまった」といった部分です。
ようするに鳩山政権が県外・国外移設を打ち出した結果、基地の負担が軽減されるのではないかという期待を沖縄県民が抱いた。そのことが「パンドラの箱」。
すごいですね、江田憲司さん。沖縄県民のことを、すでに人間扱いしていません(^^)
人間じゃなくて悪霊か何かだと思っているようです。だってそうでしょ。パンドラの箱の伝説を思い出してみてください。
人類初の夫婦エピメデウスとパンドラの二人が、万能の神ゼウスから「絶対開けてはならない」という不思議な箱(正確には壺)を貰いました。
しかし二人が箱を開けたとたん、中から欲望や戦乱などの悪霊が飛び出してきた。慌てて蓋を閉めた箱の中身には「希望」がまだ残っていた…大体そういう話。
県外「移設」を求めた沖縄県民の望みは、江田氏にとっては欲望や戦乱と同じレベル。そういう扱いです(-_-メ)

神話学的にはパンドラの箱の寓話は広義の「神殺し」の神話と位置づけられます。
神の言うとおりに生きていれば人間は何の不幸も無かったかもしれない。しかし、それではすまないのが人間というものです。
たとえ行く末が苦難に満ちたものであっても自分の意思で蓋を開ける。それが人間です。パンドラの箱はうっかり開けたものではありません。それは人間である限りは必然です。
江田氏(と田中氏)は無意識に自分をゼウスの立場に置き、人類の営為を見下して見せた。そういうことでしょう。あるいは彼らにとっては、アメリカがゼウスなのかも(^^ゞ
田中秀征氏は「保守」とは何かと問われて、宗教や文化にある善意や叡智に準拠して政治を行う立場だと説明しました。そしてその上で自分は「保守」だとも。
何処がそうなのか改めて説明してもらいたいものです。少なくとも宗教には無知ですなぁ…(*_*)

田中秀征氏の立場を簡略に説明すると、ブレアやクリントンがそうであったように「第三の道」流のニューレーバーでしょう。市場原理主義とは似ています。
しかしイギリスにせよアメリカにせよ「第三の道」はリベラリズムから提唱されました。グローバル化でリベラリズムはどう生き残るか、その問題意識から導き出された哲学です。
田中氏のように「保守」の立場からそれをいうのは根本が違います。
「第三の道」は新自由主義から多大な影響を受け、亜流ともとられながらも、しかし政治的には「新自由主義」の対抗勢力として機能しました。
イギリスは今次総選挙で「第三の道」の労働党が敗北しましたが、より左派的な自由民主党が支持を伸ばし、全体として左派勢力は伸長しています。左派は勝ったのです(^^♪
しかし日本の「第三の道」たるニューレーバー達は小泉構造改革に万歳しました。田中氏もそうですが他にも大勢います。
田中秀征氏、船橋洋一氏、山口二郎氏、藤原帰一氏、勝間和代氏、宮崎哲哉氏…枚挙に暇がありません。唯一の例外は経済評論家の植草一秀氏くらいでしょうか。
思想の本筋を捻じ曲げ、御用文化人の頂点に君臨する人物、それが田中秀征氏。三流と決めつける由縁です。

パンと開け ドラと眺めた 箱の底

箱には希望がある。開けることを恐れるな!!
お粗末さまでした(^o^)
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テーマ : 先進国を中心とする新保守主義の世界的な台頭について - ジャンル : 政治・経済

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