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東金事件と「鈍牛」

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参議院選挙も後半戦。自民党は明らかに息切れですね。終盤戦で無党派層が動き出せば、後はメディアを使っての情報戦です。案外民主党が逃げ切る様相(*_*)

以前、東金幼女殺害事件を「孤冤罪夢急転」という記事で扱った時、この事件は『鬼平犯科帳』に出てくる「鈍牛」という話にそっくりだとコメントに寄せました。
それで今回は「鈍牛」の話。ちなみに読みは「のろうし」です。ちなみに「のろうし」で変換をかけたら「の労使」と…(^^ゞ

文庫本5巻の所収。話は小さな放火事件から。いや、放火といっても江戸時代では死罪もあり得る重犯罪です。
犯人を挙げたのは、真面目で融通が利かないばかりに肩身が狭い思いをしてきたという堅物同心の田中貞四郎。
鬼平こと火盗改方長官・長谷川平蔵も、実直な部下が立てた手柄を嬉しそうに褒めます。しかし、気になる噂が周辺から流れてきたのでした…。

火付けとして挙げられた亀吉は「障害(文中では「魯鈍」)」がある。しかし亀吉は愛嬌のある人柄で周囲から愛されていた。大それた犯罪を起こすようには思えない…と。
最も信頼する密偵・小房の粂八から、当直の同心を通じて噂を聞き付けた鬼平。
真偽を確かめるべく亀吉の顔を見たとたん「どうも妙な……」と直感したというから、さすがは鬼平(^^♪
内偵すると、田中同心の調べには矛盾が幾つも存在しました。亀吉の供述があやふやで信用が置けない。動機も分からない。物証がない…筋の悪い捜査というやつ(@_@;)
典型的な冤罪事件です。では真犯人はだれか、何故見つからなかったのか…ということは本編をお読みください。この記事には関係がありません(^^ゞ

冤罪が起こった原因。
長官・鬼平の優秀なリーダーシップの結果、治安維持に多大な功績を挙げてきた火盗改方ですが、知らず知らずに競争意識が高まり田中同心が引け目を感じていたこと(+_+)
そこで手柄を焦った田中同心と周囲が、同僚らに相談もせぬまま強引な捜査を重ねたのでした(>_<)
次に冤罪を止められなかった構図。
亀吉には「障害」があり、充分な弁明をすることができなかった(ここはネタばれ注意)。
実は同僚のなかに「これはおかしい」と思った人はいたのですが、お互いに妙な遠慮があり言い出せませんでした(@_@;)
つまり他人の手柄を妬んでいると思われたくなかったのです。ホラ、さっき言ったでしょう。火盗改方の間で競争意識が高まっていたと…。
しかも、一旦は捕縛したわけですから冤罪事件です。咎は鬼平にも及びます。部下の過ちは上司の過ち。武家社会ですから切腹もあり得ます(*_*)
尊敬する我らが長官・長谷川平蔵にもしものことがあったらどうするのか…ここは難しい選択です。アナタならどうしますか(^_^;)

結局は官僚社会のつまらない遠慮が冤罪を招いたというわけです。「障害」を持つ人への偏見がそれに拍車をかけました。
さすがに鬼平は大人物です。そんなつまらない官僚主義的な保身に目もくれません。「障害」が有ろうが無かろうが、相手を一瞬で見抜く眼力の持ち主。
「お頭になら、何を申し上げてもよい。おれの誠意をおみとめ下さるはずだ」という部下にも恵まれました(^^♪
幸い幕閣にも理解者がいて鬼平への処分は軽いもので済みました。こういう結末が迎えられたのも鬼平が肚の太い人格であったからこそ。
「この御役目はな、善と悪との境目にあるのだ。それでなくてはつとまらぬのだ。だからといって、田中貞四郎の二の舞をだれかがやったら、おれが腹を切る!!」
これが鬼平の覚悟でした。「許せない!凶悪犯だ!死刑にしろ!!」とキイキイ叫ぶだけの現代人にこんなこと言えますかね(^^♪
シロウトの印象論ですが、東金幼女殺害事件の構造と「鈍牛」の話はそっくり。メディアこそ現在の鬼平であるはずでしょう…(T_T)

では替え歌をどうぞ。ウルトラマンタロウの節でお願いします。え、元歌は阿久悠さん作詩なの!?

(歌はじめ)
ウルトラなリッチがいる ウルトラな右派がいる
そしてウヨちゃんがここにいる
WiLLをみろ! 正論をみろ! 産経をみろ!
「特亜」から迫りくる アカい火を
哀れなウヨちゃんに 妄想一つ
慌てて パソコン 立ち上げて
ウヨちゃんが書きこむ ウヨちゃんが戦う
太郎! 太郎! 太郎!
おれたちの (麻生)太郎

(歌ここまで)

手出し無用!!こいつは俺が一人で斬る(鬼平の名セリフ)
お粗末さまでした(^o^)
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テーマ : 検察・警察の腐敗 - ジャンル : 政治・経済

コメント

騙されない見識

マスコミに騙されないでください!
愚民化政策を行い、子供たちを不登校や引きこもり、ワーキングプア、ネットカフェ難民にした「自民党・官僚政治」を生き返らせてはなりません。国民を不幸にし、国を腐敗させた政治を、今回の選挙で完全に絶滅すべきです。
「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読みましたか。子供を壊される恐怖と、腹の底から込み上げる怒りを感じませんでしたか。これ以上、だまされ子供を不孝にするのは止めましょう。
この参院選は、官僚に支配され特別会計も教育も問題にしないマスコミに騙されず、「自民党・官僚政治」を滅ぼす日本国民の戦いです。

大和さんへ

どうもお久しぶりですm(_ _)m
この国をボロボロにした「自民党・官僚政治」に対して、いつでもどこでも心から怒っておられますねぇ…。
ただ、いつも同じ本を推薦されているようですが…ひょっとして本の関係者ですか?

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