生活苦・貧困・政治の不在(を克服する)

2月です。2月といえば2・26事件。平和ボケといえばどこかそういう雰囲気の現在日本ですが、すでに戦争の匂いを嗅いでいる人も決して少なくはありません。
歴史を振り返れば…いや、ことさら振り返らずとも、先の戦争に似た雰囲気を誰もが感じ取っていることでしょう(_ _)
(引用はじめ)
小沢元代表:塾開講式で2・26事件
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110212k0000m010026000c.html
民主党の小沢一郎元代表の私塾で、今年で11年目を迎える「小沢一郎政治塾」の冬季集中講義が11日、東京都内で始まった。小沢元代表は開講式で、旧陸軍の青年将校が反乱を起こした2・26事件をきっかけに戦争へ進んだ昭和初期の状況に触れ「生活苦や貧困がそのような雰囲気をもたらした。それは政治の不在であり、国民の生活が第一という政治の本来の任務を政治家が果たせなかった結果だ」と述べた。マニフェスト(政権公約)の修正を進める菅政権を念頭に、現状に苦言を呈した。
講義には塾生約50人が参加したほか、小沢元代表を支持する「一新会」会長の鈴木克昌副総務相らが出席。小沢元代表は自らの強制起訴や党の処分には言及しなかった。講義は14日までで、最終日は小沢元代表が講演する。【葛西大博】
(引用ここまで)
ひょっとしたらこの記事を書いた記者自身も2・26事件の頃に似た雰囲気を感じ取っているのかも…。よくある小沢ネタの記事ですが、これは一味違った風味です。
この小沢一郎元代表の言葉を読んで連想した記事が一つ。このブログでたびたび言及しています。経済学者・金子勝氏のツイッター(^^ゞ
(引用はじめ)
http://twitter.com/masaru_kaneko
菅直人は反体制のフリする社長島耕作で、内ゲバが大好きな日本の団塊世代の代表で、100年に一度の世界経済危機に直面しているという自覚がありません。自民が勝ってもネジレは変わらず、また問責続発で政党政治は終わります。地方からの衆愚政治は戦前にそっくり。民主党に最後の努力を望みます。
私の「民主党の最後の努力を望みます」や「地方からの衆愚政治」という言い方に反発がありました。文藝春秋3月号に載った、保守派の保阪正康氏の「問責国会に蘇る昭和軍閥政治の悪夢」は立場が違いますが、私も同じ感覚です。多少とも歴史の知識がある人は、政党政治の崩壊の臭いが気になるのです。
(引用ここまで)
端的に批判されているのは政策論争そっちのけでスキャンダル合戦に明け暮れる現今の議会政治です。
しかし、もう一つ上がっているのは民主党。「民主党の最後の努力を望みます」とは辛らつな表現です。すでに民主党崩壊の可能性も頭に置いているのでしょう。
「菅直人は反体制のフリする社長島耕作で、内ゲバが大好きな日本の団塊世代の代表で、100年に一度の世界経済危機に直面しているという自覚がありません」とは菅批判の弁。
もう一つが「地方からの衆愚政治」です。雪どけ水にも耳の痛い言葉ですが、これは「減税日本」河村たかし名古屋市長(や橋下・石原知事勢力)への批判の弁だと思われます。
戦前との相似は、先に挙げた小沢元代表の言葉ともよく似ていますが、金子発言には小沢批判が含まれます。河村市長は小沢元代表との連携も視野に入れていますから(^_^;)
キーワードはマニフェスト(政権公約)です。
河村市長の「公約」を実現する姿勢には敬意を覚えますが、もともと民主党のマニフェストには河村市長が打ち上げたような乱暴な形での「減税」はありません。
民主党が打ち上げたのは、むしろ「控除から手当てへ」です。増税ではありませんが単純な減税路線とも一線を画します。
もしも小沢元代表が、差異を無視した形で河村市長と連携したならば、それはそれで公約違反との批判を免れないところです
「国民の生活が第一」というマニフェストの理念にどう回帰するか。結局はそこが大事。それが小沢vs.菅の命運も決めるでしょう。それにしても早く政治が正常化してほしい(+_+)
2月には 建国記念 2・26
社民・共産どこ行った??
お粗末さまでした(^o^)
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コメント
No title
junk_in_the_box さんへ
ヘマ耕作とかデマ耕作とか呼ばれてますから(^^ゞ
検察の取り調べ風景は活字で読むより漫画で見た方が臨場感があります。大変に興味深い作品です。
ただ『憂国のラスプーチン』に描かれる佐藤優はイケメン過ぎですね。
この際「被告 島耕作」とか書いたら弘兼憲史も評価が変わるかもしれません(^_^)
検察の取り調べ風景は活字で読むより漫画で見た方が臨場感があります。大変に興味深い作品です。
ただ『憂国のラスプーチン』に描かれる佐藤優はイケメン過ぎですね。
この際「被告 島耕作」とか書いたら弘兼憲史も評価が変わるかもしれません(^_^)
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20日(日) 高江にヘリパッドを造らせるな! 沖縄に基地はいらない!~ アメリカ大使館デモ~
今沖縄の高江が大変なことになっています。
百人以上の人々がにらみ合っているとのことです。
20日に東京でもデモがあります。
お近くの方是非参加若しくは見学してみて下さい。
大切なことを知ることが出来ると思います。
以下「やんばる東村 高江の現状」さんより転載...
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「いつまで島耕作を引っぱる気じゃ!」と突っ込みのひとつも入れたくなります。
社長になった時点で終わらせるべきだった。
なのに、モーニングの兄弟誌であるイブニングでは係長島耕作を連載中・・・。
企業が儲からないと日本は立ち行かないという視点から一歩も出ていない。
島耕作シリーズは時の政権とリンクさせて連載するんですが、
尖閣問題の時にはページの最後にわざわざフィクションと断り書きを入れていて実に姑息。
一方、ビッグコミックに連載中の憂国のラスプーチンは名前こそ変えていますが、佐藤優にモロに降りかかった検察の圧力を生々しく描いています(鈴木宗男氏も都築峰雄という名前で出てきます)。ところが、この作品に対しても「掲載しない方がよいのではないか」という投書があったんだから不思議な話です。作品の良し悪しを批評するのはまだしも、掲載自体しない方がいいというのは・・・。
もうとっくに島耕作の時代は終わっているんですけどねぇ・・・。