ウソツキはドロボーと原発の始まり

空前絶後の国難を前にしているはずなのに、なぜか低調な国会論議。原発に関して二大政党(とその衛星政党)は皆スネにキズを持つ身。論戦なんぞ期待する方が野暮というもの。
とはいうものの、少しは身のあるやりとりもあったよう。ただし手放しには喜べない…という程度の話。
守りに弱い菅総理もノラリクラリをいつの間にか身に付けたようですなぁ…(*_*)
(引用はじめ)
原発増設の凍結示唆=避難住民の帰宅へ努力-菅首相(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011041800568
菅直人首相は18日午後、東日本大震災に関する参院予算委員会の集中審議で、今後の原子力政策について「(東京電力福島第1原発)事故を踏まえて白紙から検証し、再検討する必要がある」と強調した。その上で「安全性を確認することを抜きにして、これまでの計画をそのまま進めていくことにはならない」と述べ、原発増設計画の凍結を示唆した。
国内には福島第1原発を含め54基の商業原発があり、政府は2030年までに14基以上を新増設することを計画している。首相は3月に共産党の志位和夫委員長と会談した際にも「白紙を含め検討する」と述べていたが、国会でも事故の検証を踏まえて再検討する方針を示した。
また、首相は福島第1以外の国内の原発について「これまでの(安全)基準でいいか再チェックする必要がある」と述べた。(略)
一方、民主党マニフェスト(政権公約)の重点政策に関しては、「最優先されるべきは震災の復旧・復興だ。その優先度の中で判断していく」と、復興財源確保のため柔軟に見直す姿勢を示した。公明党の加藤修一、みんなの党の小野次郎、社民党の福島瑞穂各氏に対する答弁。(2011/04/18-18:52)
(引用ここまで)
オッ…ついに菅総理も遅ればせながら脱原発・環境エネルギーへの道を歩み始めたか…と、思ったアナタはまだ甘い m9(-_-)
菅総理は以前、これと全く矛盾したことを述べているからです。以前にも紹介したことがありますが、菅総理が尚もまた原発に固執していることを示す発言です。
(引用はじめ)
福島第1原発:「対応間違っていない」外国人記者に枝野氏(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110413k0000m010110000c.html
(略) 5月にフランスで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)は原発問題が議題になる見通し。菅直人首相は同日の会見で「今回の事故で大変、世界にご迷惑をおかけしている。それだけに、こういった事故が二度と起きない安全基準を作る役割を担うことが必要だ」と述べ、国際的な安全基準の策定に貢献する姿勢を改めて示した。【影山哲也】
(引用ここまで)
作るのは「基準」であって原発じゃないんじゃない…というのは通用しません。外交交渉で「基準の策定に貢献する」といったら「その分野に積極的に参加する」というサイン。
これは今後も原発を作り続けます。場合によっては海外にも輸出をします…というサインです。
もし菅総理が心変わりをしたというのなら、ことはサミットなのですから事務方を務める外務省・経産省・財務省は折衝を始めなければおかしい。国際社会が混乱します。
しかし唐突に増税構想をぶち上げ、少なくとも財務省とは相変わらず蜜月な御様子。官僚機構と闘う様子は露ほども見えません。それで脱原発ができるはずがない…(-_-メ)
これは社民党の福島瑞穂党首らに攻められ、心ならずも脱原発のリップサービスをしただけでしょう。腹の底ではペロッと舌を出している…そんなところ。
3月に会談した共産党の志位和夫委員長も含めて菅総理に騙されているのです。「白紙から検討」って言っただけだもんね。再検討の結果は今まで通り推進です…てか(^_^;)
そもそも菅総理にとって原発はTPPと深く結びついて、命綱のような大事な利権なのです。そう簡単には手放せません。
簡単に説明すれば、まずTPPで日本はアメリカから食料と原料を購入する(1)。日本はアメリカの後押しを受けて東南アジア諸国に原発を輸出する(2)。
東南アジア諸国は日本からの最先端技術と、アメリカの政治的後押しを受けて中国の資源外交に対抗する(3)。
アメリカは東南アジア諸国を反中国の手駒とし、思うままに世界戦略を遂行する(4)という話です。この話も今までに何回か書きましたね(^_^;)
原発利権はどこの政党にもありますが、ここまでグローバルな視点で原発利権を展開した政権は菅内閣以外にはありません。ある意味で菅内閣は頭の良い政権と言えます。
アメリカが東京電力原発事故に多大な関心を抱いているのも、このTPP・原発融合利権があればこそです(・へ・)
今、お茶の間の話題をさらっている西山英彦審議官。もともとはTPP担当の審議官だった彼が、なぜ保安院のスポークスマンをしているのか…。
調べてみたら西山審議官は今なお経産省の官僚で、保安院とは何のかかわりもないのでした…(@_@;)
(引用はじめ)
西山英彦(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B1%B1%E8%8B%B1%E5%BD%A6
西山 英彦(にしやま ひでひこ、1956年12月29日 ? )は、日本の通産官僚、経産官僚。学位はLL.M.(法学修士、ハーバード大学(1984年))。経済産業省大臣官房審議官(通商政策局担当)。現時点では原子力安全・保安院の職員ではない。
経歴
2011年3月の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故において、原子力安全・保安院の会見に同席し、スポークスマンとして記者会見に臨み、メディアで連日その姿が全国に放映された。
事故直後の3月12日午後の時点では、本来の担当者である、原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官(原子力安全基盤担当)が記者会見を行っていたが、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」との発言内容に関して官邸側が問題視したこともあって、翌13日午前5時から会見に登場した保安院唯一の技官出身の審議官(原子力安全担当、核燃料サイクル担当)で、JCO臨界事故や新潟県中越沖地震後の柏崎刈羽原子力発電所の対応などの際陣頭指揮を執った根井寿規の後を受け、急遽借りだされる形となった。原子力安全・保安院や資源エネルギー庁勤務経験はあったものの、直前までは通商問題を担当する通商政策局の大臣官房審議官(通商政策局担当)であり、原発の専門家というわけではない。ただ、本省の審議官級では数少ない保安院経験者であったことや、本省の報道室長を歴任していたことから、広報担当として白羽の矢が立った。
(引用ここまで)
3月12日午後の時点で「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と発言した保安院の職員がいたのです。その人が更迭された末の人事なのです(@_@;)
しかし、そのクビになった中村幸一郎審議官(原子力安全基盤担当)の方が、はるかに原子力安全・保安院の職員らしい仕事をしているとは思いませんか???
真面目に仕事をしている良心的な官僚を更迭して、原発には専門外のオトモダチ・利権仲間を担当に据える。これこそが菅政権の腹黒い本音=原発推進を表しているのです。
こんな菅内閣が脱原発をするわけがない。しかも与謝野馨経財相のように図々しく居直るのでもなく、コソコソとすぐばれるウソをつく。そこがまたイヤらしいですな(-_-メ)
胃が痛ぇ、想定外(イガイテーソーテイガイ)
アメリ菅内閣。
お粗末さまでした(^o^)
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テーマ : 「原発」は本当に必要なのか - ジャンル : 政治・経済
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コメント
悠久不変の時間の流れ方
No title
「地球を破壊する戦争の犬(戦争中毒病の狂犬)」
自分と同じ人間に対して原爆を投下しその効果を観察するという狂った人体実験を行った米国軍産複合体政権。敗戦後彼らに擦り寄って取り入ることで米軍の手先となった売国日本人官僚が、狂気の米軍が中国大陸侵略の前線基地として占領した日本列島の国土の傷ついた同朋をさらに痛めつけ続けてきたのが戦後日本である。
建国以来戦争をやめたことがない「黒船」米軍の狂気こそ地球の人災の極致であり、その確信犯の手先である霞ヶ関こそ日本いや全世界の人災の極限の発生装置である。
全世界人類の平和を取り戻すという、地球そのものを人災から救い出すという大目標を達成するために、日本極悪霞ヶ関を徹底的に解体粉砕しよう。
70年足らずの短い期間に人災の極致である核戦争と原発事故に二つながら襲われた日本の国難からの真の復興は、日本国民自身による地位協定破棄・霞ヶ関解体・最高裁解体の三位一体解体破棄なくしては決して始まらないのである。
真理は常に単純明快である。
うそつきは泥棒の始まり、と同じように。
自分と同じ人間に対して原爆を投下しその効果を観察するという狂った人体実験を行った米国軍産複合体政権。敗戦後彼らに擦り寄って取り入ることで米軍の手先となった売国日本人官僚が、狂気の米軍が中国大陸侵略の前線基地として占領した日本列島の国土の傷ついた同朋をさらに痛めつけ続けてきたのが戦後日本である。
建国以来戦争をやめたことがない「黒船」米軍の狂気こそ地球の人災の極致であり、その確信犯の手先である霞ヶ関こそ日本いや全世界の人災の極限の発生装置である。
全世界人類の平和を取り戻すという、地球そのものを人災から救い出すという大目標を達成するために、日本極悪霞ヶ関を徹底的に解体粉砕しよう。
70年足らずの短い期間に人災の極致である核戦争と原発事故に二つながら襲われた日本の国難からの真の復興は、日本国民自身による地位協定破棄・霞ヶ関解体・最高裁解体の三位一体解体破棄なくしては決して始まらないのである。
真理は常に単純明快である。
うそつきは泥棒の始まり、と同じように。
原発利権のどこをこわすかがポイントかもしれません。
世論もいいですけど、喉元すぎれば何とかという言葉もあるしなあ。
世論もいいですけど、喉元すぎれば何とかという言葉もあるしなあ。
No title
日本の政府なんだから、
一日も早くアメリカンではなく、
ジャパニーズ内閣にしなきゃ嘘ですよね。
一日も早くアメリカンではなく、
ジャパニーズ内閣にしなきゃ嘘ですよね。
SPIRIT(スピリット)さんへ
> 原発利権のどこをこわすかがポイントかもしれません。
> 世論もいいですけど、喉元すぎれば何とかという言葉もあるしなあ。
千里の道も一歩から(^^ゞ
どこからという決まりはないですし、いつまでという決まりもありません。
> 世論もいいですけど、喉元すぎれば何とかという言葉もあるしなあ。
千里の道も一歩から(^^ゞ
どこからという決まりはないですし、いつまでという決まりもありません。
和久希世 さんへ
> ジャパニーズ内閣にしなきゃ嘘ですよね。
アメリカを真似るのが日本の伝統…いや、まさかそんな(>_<)
アメリカを真似るのが日本の伝統…いや、まさかそんな(>_<)
前任者、炉心溶融を進言
西山さんの前任者は、炉心溶融に言及し、進言したから更迭されたのですね。
全電源停止から十数時間で炉心溶融は常識だったそうです。
それなのに、事実隠ぺいに走って大事な初期対応を誤った、レベル7は菅災です。
内閣不信任案可決は第一次補正と同時で行きましょう。
6月までには引きずりおろさないと、6月には米国債の暴落か、朝鮮戦争勃発か、なにかキナ臭い感じです。
全電源停止から十数時間で炉心溶融は常識だったそうです。
それなのに、事実隠ぺいに走って大事な初期対応を誤った、レベル7は菅災です。
内閣不信任案可決は第一次補正と同時で行きましょう。
6月までには引きずりおろさないと、6月には米国債の暴落か、朝鮮戦争勃発か、なにかキナ臭い感じです。
竹原信一民衆至上主義新内閣で救国を
唯一の国民宰相田中角栄のコンピューターに匹敵するコンピューターを持つ政治家は今現在ニートの竹原信一君でしょう。建築会社経営者経歴の持ち主ですから、日本再生リフォームの設計図もつぼを心得ているでしょうね。
>>http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=521727&log=201103
etc
>>http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=521727&log=201103
etc
scottiさんへ
> 西山さんの前任者は、炉心溶融に言及し、進言したから更迭されたのですね。
> 全電源停止から十数時間で炉心溶融は常識だったそうです。
この国では「常識」を語ることが何よりの重罪なのです。
6月はキナ臭いですね。雪どけ水もそう思います(^_^;)
> 全電源停止から十数時間で炉心溶融は常識だったそうです。
この国では「常識」を語ることが何よりの重罪なのです。
6月はキナ臭いですね。雪どけ水もそう思います(^_^;)
通りがけさんへ
申し訳ありませんが何度同じ趣旨のことを書かれても竹原信一氏に全く興味が持てません。
悪しからずm(_ _)m
悪しからずm(_ _)m
雪どけ水さんへ
>竹原信一氏に全く興味が持てません。
>悪しからずm(_ _)m
ちっとも構いませんよw想定内です。
>悪しからずm(_ _)m
ちっとも構いませんよw想定内です。
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小沢氏と市民の座談会から3日目だがまだ国会に内閣不信任案が提出されない。
国会議員が「早急に」というのは一体何時間何日間何ヶ月のことなのか。
日本国の国会は地球上の時間軸で動いているんじゃないのか?
まあ別宇宙の時間軸で国会内が動いているとしても、世間の評価はこの地球の自転の時間軸に基づいて厳然と下される。
後世の世界の歴史の批判では、日本の国会議員全員が国会議員の地位を失うことだけを恐れる卑小な保身のために、主権者国民が菅内閣の暴虐政府に遺棄され日々命を落としてゆくのを座して「傍観し続けた」という史実が淡々と刻まれるだろう。