コメはダメ(二本松市で汚染米)

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ついに…というほどでもないですが、やはり暫定基準値を超える放射性セシウムが福島県二本松市のコメから検出されました。
そもそも500ベクレルという基準値が望外のものなのに、コメは主食です。毎日毎日欠かさず食べる。ホウレン草や牛乳とは違うのです。
それなのにホウレン草や牛乳と同じ数値を充て、しかも基準値を超えてしまった。生産者ももちろんですが消費者にも衝撃が広がります(@_@;)

(引用はじめ)
<二本松産米>市長「東電に怒り」 緊急会議で迅速公開表明(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110924-00000015-mai-soci
 福島県二本松市の新米予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、検査をした県は公表前、予想外の数値に検査方法の誤りを疑い、検査をやり直す異例の対応を取っていた。それでも数値はほぼ変わらず、「なぜこんなに高いのか」と衝撃を受けている。地元では24日午前の緊急対策会議で、三保恵一市長が「(東京電力福島第1原発の)事故が原因で憤りを感じる」と怒りをあらわにした。

 二本松市小浜地区の「ひとめぼれ」から500ベクレルという結果が出たのは15日のことだった。「検査方法がおかしくはないか」。県農林水産部の幹部は担当者に疑問をぶつけ、再検査を指示した。だが、19日に出た再検査の結果は490ベクレル。県は23日夜になって、最初に出た500ベクレルを検査結果として公表した。
 県は、土壌からコメに吸収されるセシウムの移行係数を0.1(10%)とする農林水産省の指標に基づき、3月から土壌調査を先行して実施。1000ベクレルを超える地点も多数あり、当初は高い値が各地で出るのではと強く懸念していた。
 だが、8月以降の早場米と一般米の検査では、測定器の検出下限を下回る「不検出」が大半を占め、最高でも136ベクレル(福島市大波地区)で、県農林水産部は「福島の土は粘土質で、植物がセシウムを吸い上げにくいのでは」などと楽観ムードが漂っていた。
 それだけに、今回の結果の衝撃は大きい。問題の検体が植えられている水田の土壌の汚染濃度は3000ベクレル程度とされ、同部の幹部たちは「移行係数から考えると高くても300ベクレル前後のはずだが」と途方に暮れている。
 一方、二本松市で開かれた緊急対策会議には、県、同市と地元JAの関係者、集荷業者など約30人が出席。三保市長は東電に怒りをぶつけ、「食の安全を確保し、生産者を守る対策を取る。本検査を徹底して実施し、結果は迅速、正確に消費者に公開していく」と述べた。【種市房子、結城かほる】

(引用ここまで)

良く調べた記事です。最初に基準値越えを叩きだした検査が15日。念のためにした再検査が19日。でも発表は23日夜でした。このタイムラグはいったい何??(?_?)
悪く勘ぐれば、これは一種の情報隠し。先に良い方の検査結果を公表して少しでも消費者に安全を先入観として植え付けようとした結果でしょう。
これで良く「本検査を徹底して実施し、結果は迅速、正確に消費者に公開していく」なんて言えたものです。
もはやモラルハザードとしか言いようがない。天に唾して最終的にダメージを被るのが自分自身であることになぜ気がつかないのか。危機的状況です。
危機的状況であることを端的に示す興味深いTweetのやりとりを見つけました。手遅れになってから「東電に怒りをぶつけ」ても仕方がないのです。まずその前に動かなくては…。
↓↓↓
金子勝(@masaru_kaneko)on Twitter
http://twitter.com/#!/masaru_kaneko/status/117355857884352512
米は主食です。わずかでも放射性物質が入っているものは忌避される傾向が出ます。より厳しい基準にして、空港の荷物検査のようなイメージング機器を使って、かなり速く全量検査ができるはずです。そのうえで、きちんとした土壌の除染に取り組まないと、本当に日本の食の安全と農業が壊れます。
↓↓
早川由紀夫(@HayakawaYukio)on Twitter
http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/117356387482353664
@masaru_kaneko 耕してしまったから、除染はもはや絶望的です。


金子勝氏が提唱する全量検査方式(実際はそれすらやっていない)ではダメなようです。仮にそれで出荷できても今度は耕せば耕すほど田んぼが汚れてしまう(+_+)
挽回するためには作付けを完全に停止してから、うんと深く表土を削り取るしか方法がないようです。今年はもう遅いですから来年以降ということになります。
大変困難な状況を招来してしまった様子(+_+)

まったく仮にも農業のプロが何をやっているのやら…と言いたくなりますが、生産者ばかり責めてもどうにもならない気がしてきました。
コメの作付けについて国とメディアはトンデモない情報ばかり垂れ流しまくっていたのです。これで生産者にまともな判断が出来たら、かえってそっちの方が奇跡でしょう。
奇しくも記事は同じ『毎日新聞』でした。

(引用はじめ)
質問なるほドリ:セシウム汚染、新米は大丈夫?=回答・井上英介(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20110814ddm003070069000c.html?inb=yt
 ◆セシウム汚染、新米は大丈夫?
 ◇自治体、収穫前後に検査 土壌濃度の「10分の1」に
なるほドリ もうすぐ新米の収穫シーズンだね。今年は放射性セシウム汚染が心配だ。
 記者 同じように心配する消費者が多いようですね。そこで農林水産省は、コメのセシウム濃度を収穫をはさんでダブルチェックする調査を17都県に求めています。主食なので他の農産物より厳しくしました。汚染米を出荷前に見つけ、安全なものだけを流通させようと、国も自治体も躍起です。
 Q 野菜や茶では出荷停止になった地域もあったよね。汚染米も各地で出るのかな。
 A コメは少し事情が違うようです。暫定規制値を超えた野菜や牛肉汚染で問題となった稲わらは3月の福島第1原発事故の時、既に畑や田にあって放射性物質を直接浴びました。人間でいえば「外部被ばく」です。でも、田植えは事故からしばらく後に行われました。今年の新米で心配されているのは、汚染された田んぼから放射性セシウムを吸い上げる「内部被ばく」なのです。
 Q そうだったのか。でもどれくらい吸い上げるの?
 A 放射性物質が土から農作物の内部に移る割合は「移行係数」と呼ばれ、作物により異なります。農水省はセシウムのコメへの移行係数を0・1としています。つまりコメのセシウム濃度は土の濃度の10分の1ということになります。政府は4月、新米が暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えないよう、土の汚染が5000ベクレルを超えた福島県内の農地での作付けを禁止しました。
 Q 少し安心した。
 A 実際の移行係数は0・1より低いとする研究データもあり、調査結果が出る前からいたずらに騒ぐ必要はありません。
 Q でも、待てよ? 原発から離れた場所でも放射線量が高い「ホットスポット」があちこちで見つかっているけれど、本当に大丈夫なの?
 A 確かに、現段階では暫定規制値を超える汚染米が見つからないとは言い切れません。調査の網の目を少しでも細かくし、汚染米が出ても流通させず、主食の安全安心を確保する努力が国や自治体に求められています。(社会部)
毎日新聞 2011年8月14日 東京朝刊

(引用ここまで)

「調査結果が出る前からいたずらに騒ぐ必要はありません」って堂々と言い切っちゃってます。実際は、結果が出てから騒いでも除染すら出来そうもないわけです(+_+)
わざわざ「なるほドリ」とかいう「ゆるキャラ」まで用いて、子どもにも分かるように易しい文章でデマ情報を流していたことになります。
今後、生産者は何か不都合が起こったら国と東京電力に加えてマスメディアにも損害賠償を求めて良いでしょう。それくらいマスメディアの報道には問題があったと思います。
ほら。記事中の「いたずらに騒ぐ必要はありません」という言い回し。往年の枝野官房長官(現経産相)の「ただちには問題ありません」という言い方にソックリですな(^_^;)

いま古米(イマコマイ)

なるほドリをオーブンで丸焼きにしてやりたい!!
お粗末さまでした(^o^)
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